【TOEIC 755点の僕が語る】なぜ800点ではダメなのか?満点不要、900点で卒業すべき本当の理由

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はじめに

「TOEIC 800点の壁が、もう目の前だ…」

「でも、このまま勉強を続けて、一体どこへ向かえばいいんだろう?」

「満点を取るべきか?いや、そもそも何点あれば十分なんだ…?」

もしあなたが今、TOEICという長い旅路の途中で、そんな漠然とした不安や疑問を抱えているのなら。

この記事は、あなたのための「現在地確認マップ」であり、未来を照らす「コンパス」になるはずです。


こんにちは。都内で働くごく普通のビジネスパーソンであり、あなたと同じようにTOEICと格闘している英語学習者の一人です。

私の現在のスコアは、755点

800点という一つの大きな節目が、すぐそこに見えている。

だからこそ、今、強く感じていることがあります。

それは、TOEIC 800点では、まだ足りない。しかし、満点を目指す必要は全くない。私たちのゴールは、900点前後でこのテストを『卒業』することだという確信です。


この記事は、満点を取った有名講師や、帰国子女の視点から書かれたものではありません。

今まさに、あなたと同じ景色を見ている「755点の学習者」だからこそ語れる、

リアルな葛藤と、その先に見据える未来についての、正直な考察です。

なぜ、中途半端な800点ではダメなのか。

なぜ、900点というスコアが、私たちの人生にとって最高の「卒業証書」になり得るのか。

その理由を、一つずつ、紐解いていきたいと思います。

前提:なぜ僕は「満点」を目指さないのか?

まず、私のスタンスを明確にしておきます。

私は、TOEIC満点(990点)を頑張って取ろうとする人そして取った人を心から尊敬しています。

それは、想像を絶する努力と、英語への深い愛情がなければ到達できない、偉大な領域です。

しかし、私はその領域を目指しません。

なぜなら、TOEICを本業の武器にする専門家(英語講師、教材開発者など)でない限り、900点から満点を目指す努力は、ほとんど「自己満足」の世界だと考えているからです。


900点以降のスコアアップは、純粋な「コミュニケーションのための英語力」の向上というより、「TOEICというテストで、いかにミスをしないか」という、特殊な競技のトレーニングにシフトしていきます。

  • ネイティブでも首を傾げるような、重箱の隅をつつく文法問題。
  • ビジネスシーンではまず出会わない、難解な語彙。
  • 2時間の長丁場で、一瞬の集中力も切らさないための精神修行。

その膨大な時間とエネルギーを、私はもっと別のことに使いたい。

例えば、オンライン英会話で、海外のエンジニアと技術的なディスカッションをするスキルを磨いたり、好きな海外ドラマを字幕なしで楽しむための、生きたスラングを学んだりすることに。

TOEICは、あくまで目的を達成するための「手段」。

満点取得を「目的」にしてしまうのは、あまりにもったいない。

これが、私の基本的な考え方です。

本題:なぜ「800点」ではダメなのか?755点の今、見える残酷な現実

では、なぜ中途半端な800点ではダメで、900点を目指すべきなのでしょうか。

それは、755点の私だからこそ痛感している、このスコア帯が持つ「絶妙な中途半端さ」にあります。

理由1:800点は「英語が得意な人」ではなく「惜しい人」という評価

悲しいですが、これが現実です。

履歴書に「TOEIC 800点」と書いた時、人事担当者はどう思うでしょうか。

「お、英語ができるんだな」と即座に判断してくれるでしょうか。

おそらく、答えは「No」です。

彼らの評価は、「英語の素養はあるが、ビジネスの最前線で通用するかは、話してみないと分からないな」という、保留付きのものでしょう。

800点は、「英語が苦手ではない」ことの証明にはなります。

しかし、「英語を武器にできる」と胸を張って断言するには、あと一歩足りない。

このスコアは、「英語が得意な人」と「その他大勢」を分ける境界線の、ほんの少し手前に位置しているのです。

私自身、755点の今、「英語は得意ですか?」と聞かれたら、

自信を持って「はい」と答えられません。

「勉強中です」と、少し口ごもってしまいます。

この心理的な壁を完全に打ち破るために、

私たちは900点という「議論の余地のない証明」が必要なのです。

理由2:知識の「穴」が、まだあまりにも大きい

755点の私が問題を解いている時の、脳内を正直に告白します。

「この単語、見たことあるけど、意味が思い出せない…まあ、文脈でこうだろう」

「この文法問題、理屈は分からないけど、形としてこれが一番しっくりくるな」

「リスニングのオーストラリア訛り、速すぎて半分くらいしか聞き取れなかった…」

そう、「なんとなく」で解いている問題が、まだあまりにも多いのです。


800点レベルは、この「なんとなく」の正答率が少し高い状態に過ぎません。

基礎的な知識の幹はできていますが、その枝葉には、まだ無数の「知識の穴」が空いています。

この穴がある限り、私たちは英語の情報を、常に少し曇ったガラス越しに見ているような状態です。

ネイティブが話すジョークの機微や、契約書に書かれた細かいニュアンスを、100%正確に捉えることはできません。

この情報の解像度の低さが、800点と900点を隔てる、本質的な壁なのです。

理由3:学習の「非効率さ」から抜け出せない

知識に穴があるということは、学習効率も悪いということです。

例えば、長文を読む時。

知らない単語や、瞬時に構造を把握できない文に出会うたびに、

私たちの思考はそこでストップし、時間をロスします。

リスニングも同様です。

一瞬でも聞き取れない部分があると、その後の内容が頭に入ってこなくなり、雪崩式に崩壊していく。


900点レベルに到達するということは、この思考の「つっかかり」が、ほぼゼロになる状態を意味します。

語彙や文法が自動化され、脳のメモリを消費することなく、スムーズに情報を処理できるようになる。

そうなって初めて、私たちはTOEICの勉強から解放され、その英語力を使って「新しい何かを学ぶ」という、次のステージに進むことができるのです。

900点が、最高の「卒業証書」である理由

では、なぜ900点なのでしょうか。

それは、このスコアが、私たち一般のビジネスパーソンにとって、「英語力の証明」と「学習の費用対効果」のバランスが最も取れた、理想的な到達点だからです。

価値1:議論の余地なき「英語力の証明」

900点というスコアは、どんなビジネスシーンにおいても、「英語のプロフェッショナル」として扱われるための、十分すぎるパスポートです。

これ以上のスコアを求められる場面は、まずありません。

価値2:英語の「OS」が完成する

900点レベルに到達する頃には、あなたの脳内には、英語を日本語に介さず、英語のまま理解・思考するための「英語OS」が、ほぼ完全にインストールされています。

知識の穴が塞がり、情報の解像度が劇的に上がる。

ここが、本当の意味で「英語が使える」ようになる、ブレークスルー・ポイントです。

価値3:最高の「卒業証書」と「次の旅への招待状」

900点という困難な目標を達成したという事実は、「やればできる」という、人生における最高の成功体験となります。

この自信を胸に、私たちはTOEICというテストから晴れて「卒業」し、スピーキング、ライティング、異文化理解といった、より実践的で、よりエキサイティングな「次の旅」へと出発することができるのです。

結論:800点の壁の向こう側へ。900点という頂から、新しい旅を始めよう

今、755点の私には、800点という壁がはっきりと見えています。

そして、その少し先にある、900点という頂も。

満点という、霞のかかった幻の山を追い求めるのではありません。

800点という、居心地はいいけれど少し物足りない丘で満足するのでもありません。

目指すべきは、自分の足で登り切れる、最も見晴らしの良い頂「900点」です。

そこから見える景色は、きっと今とは全く違うはずです。

曇っていたガラスが磨き上げられ、世界の解像度が格段に上がっているに違いありません。


その景色を自分の目で見るために、そして、その頂から、自信を持って新しい旅を始めるために。

私は今日も、勉強を続けます。

もしあなたが今、同じような場所で足踏みしているのなら。

共に、あの頂を目指しませんか。

そして、最高の卒業証書を手に、一緒にこのテストから、華麗に卒業しようではありませんか。

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