TOEICスコアが伸び悩む人が陥る3つの罠と、努力を100%スコアに反映させる鉄則
「毎日ちゃんと勉強してるのに、 スコアがピクリとも動かない…」
「TOEICの勉強、もう疲れた。 何から手をつければいいのか分からない…」
もしあなたが今、 こんな風に感じているのなら。
この記事は、 あなたのためのものです。
実は、 スコアが伸び悩む人には、 驚くほど共通する「罠」があります。
それは、 才能や努力量の問題ではありません。
あなたの努力を、 知らず知らずのうちに無駄にしてしまう、 「ムダな努力の罠」です。
この記事では、 多くの真面目な学習者がハマってしまう 3つの罠の正体を暴き、
そこから抜け出すための たった3つの鉄則を、 具体的にお伝えします。
あなたの努力を食い潰す、3つの「ムダな努力の罠」
まず、 自分がどの罠にハマっているか、 チェックしてみてください。
一つでも当てはまれば、 それがあなたのスコアが伸び悩んでいる 最大の原因かもしれません。
罠1:新しい参考書に手を出す「教材コレクターの罠」
本屋に行けば、 魅力的な参考書がずらり。
「この単語帳、良さそう」 「こっちの問題集も評判がいいな…」
そうやって、 気づけば本棚には、 数ページしか開いていない参考書が 山積みになっていませんか?
これが「教材コレクターの罠」です。
新しい教材を買った瞬間、 少し勉強した気になり、 満足感が得られます。
しかし、 これは危険な代償行為。
複数の教材をつまみ食いすると、 知識が断片的になり、 何一つとして完璧に定着しません。
「なんとなく知っている」状態から抜け出せず、 本番で使える「確実な知識」にならないのです。
罠2:問題を解きっぱなしにする「なんとなく理解したの罠」
問題集を解いて、 答え合わせをして、 解説を読んで「なるほど、わかった」と 次の問題へ進む。
一見、 正しい勉強法に見えます。
しかし、 ここに大きな落とし穴があります。
それは「なんとなく理解したの罠」です。
なぜその選択肢が正解で、 他の選択肢は「なぜ」「どのように」 間違っているのか。
その構造を、 自分の言葉で説明できるレベルまで 深掘りしていますか?
この「なぜ?」の分析を怠ると、 少しひねられた同じような問題が出た時に、 また同じ間違いを繰り返してしまいます。
あなたの知識は、 砂上の楼閣のように、 非常にもろい状態なのです。
罠3:ひたすら読む・聞くだけの「インプット偏重の罠」
「とにかく英語に触れる時間を増やそう」と、 海外ドラマを見たり、 英語ニュースを読んだり。
素晴らしい努力です。
しかし、 それ「だけ」になっていませんか?
これが「インプット偏重の罠」です。
言語学習は、 インプット(読む・聞く)と アウトプット(話す・書く)の 両輪で成り立っています。
インプットだけでは、 知識は頭の中にあるだけで、 自在に引き出すことはできません。
「英語で考える力」や 「知識を素早く引き出す瞬発力」は、 アウトプットの練習を通じてしか 鍛えられないのです。

泥沼から抜け出す!スコアを覚醒させる「3つの鉄則」
お待たせしました。 ここからが本題です。
先ほどの3つの罠から抜け出し、 あなたの努力を100%スコアに反映させるための、 具体的で、 誰でも今日から実践できる 「3つの鉄則」をご紹介します。
鉄則1:「1冊の公式問題集」を、ボロボロになるまでしゃぶり尽かす
まず、 あなたの本棚にある参考書の中から、 「TOEICテスト公式問題集」を1冊だけ選び、 残りは全て見えない場所に封印してください。
なぜ、公式問題集なのか?
それは、 テスト開発機関であるETSが、 本番と全く同じプロセス、 同じクオリティ、 同じナレーターで作成した、 唯一無二の教材だからです。
これ以外の問題集は、 全て「類似問題」に過ぎません。
そして、 その1冊を、 最低3回は繰り返してください。
1周目: 時間を計って本番同様に解き、 自分の現在地を把握する。
2周目: 時間を気にせず、 じっくり解き、 次の「鉄則2」を徹底的に行う。
3周目: 再び時間を計って解き、 自分の成長を実感する。
新しい教材に手を出す10倍、 いや100倍の効果があります。
1冊を完璧にマスターすれば、 TOEICで問われる問題の根幹となるパターンは、 ほぼ全て網羅できます。
鉄則2:間違えた問題は「なぜ?」を5回、自分に問い詰める
答え合わせが終わったら、 ここからが本当の勉強です。
特に間違えた問題、 そして「なんとなく」正解した問題に対して、 自分自身に刑事のように問い詰めてください。
「なぜ?」の問い詰め方の例(Part5)
1. なぜ、自分は(A)を選んでしまったのか? → 動詞の原形が入ると思ったから。
2. なぜ、ここは動詞の原形ではダメなのか? → 文の主語と動詞はすでにあるから、 ここには動詞は入れない。
3. なぜ、正解は(C)の分詞なのか? → 前の名詞を後ろから修飾(説明)する役割だから。
4. なぜ、(B)の過去形や(D)の不定詞ではダメなのか? → (B)は動詞だからダメ。 (D)は「〜するために」という意味になり、 文脈に合わない。
5. では、この文の構造はどうなっているのか? → 主語(S)が〜で、動詞(V)が〜。 正解の(C)は、目的語(O)である〇〇を修飾しているんだな。
ここまで深掘りして初めて、 その知識はあなたの血肉となります。
このプロセスは苦しいですが、 これを乗り越えた時、 あなたの文法力と読解力は、 別次元のレベルに到達しています。
鉄則3:1日5分でいい。「セルフトーク」で強制アウトプットする
インプットした知識を定着させ、 瞬発力を鍛えるために、 強制的にアウトプットの機会を作ります。
それが「英語での独り言(セルフトーク)」です。
相手は必要ありません。 間違えても恥ずかしくありません。
Part3, 4のリスニング問題を解いた後、 音声を聞かずに 「今のは、どんな話だった?」と、 その概要を英語で要約してみる。
例: “A man was calling about his order. He said he received the wrong item…”
Part7の長文を読んだ後、 文章を隠して 「この記事の要点は?」と、 英語で説明してみる。
例: “This article is about a new company policy. From next month, all employees can work from home twice a week…”
最初は単語を並べるだけでも構いません。
詰まったら、 もう一度本文を確認すればいいのです。
この「思い出す(Active Recall)」という行為が、 脳に強烈な刺激を与え、 記憶を定着させます。
結論:あなたの努力は、決して無駄じゃない
もしあなたが、 これまでスコアが上がらずに 苦しんできたのだとしたら、
それはあなたがサボっていたからでも、 才能がなかったからでもありません。
ただ、 努力の「やり方」が、 少しだけ遠回りだっただけなのです。
もう、 闇雲に問題集を解き続けるのは やめにしましょう。
新しい参考書に手を伸ばして、 安心感を得るのも、 もう終わりにしましょう。
たった1冊の公式問題集と、 深く思考する時間、 そして少しのアウトプット。
必要なのは、 本当にこれだけです。

今日から、 あなたの「ムダな努力」を、 スコアを突き上げる「本物の努力」に 変えていきましょう。
伸び悩んでいたスコアの壁を突き破った時、 あなたはきっと、 今の悩みさえも笑い飛ばせるように なっているはずです。
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